クロスターノイブルガー・モストヴァーゲ(KMW):アウグスト・ヴィルヘルム・フライヘア・フォン・バボ(August Wilhelm Freiherr von Babo)(1827〜1894年)が立案した糖度測定法で、主にオーストリアで採用されている。モストヴァーゲは糖の含有量の割合を表わしており、エクスレに換算するにはKMW値を5倍すればよい。
ホイリゲ(またはブッシェンシャンク):この言葉には2つの意味がある。一つは、ワイン栽培農家が経営する自家製ワインのみを提供する郊外の旅館。もう一つは、当年度産のワイン(新酒)のことで、11月11日の解禁日(聖マルティンの日)から翌年12月31日までの約1年間、ホイリゲ(「今年」の意味)として提供される。既にシャルルマーニュ皇帝が宿泊宿でのワイン販売を許可する法律を制定していたが、現在知られているようなホイリゲが誕生したのは、ヨーゼフ2世が自家製新酒の販売を法律で認めた1784年8月17日とされる。そしてこの伝統が現在もなお続いている。
ケラーガッセ:外観が美しいこぢんまりとしたワイン用地下室で、100年ほど前に村はずれの丘の斜面を掘って造られたものが多い。圧搾機が地下に置かれている。年間を通して室温が一定に保たれているワインセラーと開口部とは、いわゆる「セラー・ネック」でつながっている。こうしたケラーガッセの並ぶ美しい通りは、ニーダーエステライヒやブルゲンラント等に多い。
貴腐(ノーブル・ロート):ポトリティス・シネレアというカビの一種で、一定の条件が揃うと、ブドウ付き、皮を痛め水分を蒸発させるため、ブドウが干しブドウほどの大きさに萎んでしまう。これにより、ブドウの果汁と糖度が濃縮され、非常に濃厚な甘口ワイン、ベーレンアウスレーゼやトロッケンベーレンアウスレーゼに仕上がる。また、ポトリティス菌の増殖したブドウを少し混ぜることによって、辛口ワインに洗練された味わいが加わる。
シュプリッツァー:「ソーダ割り」を意味するグシュプリッツァーは、辛口ワイン―通常はグリューナー・ヴェルトリーナーやヴェルシュ・リースリング―を同量のガス入りミネラルウォーターで割った飲み物。さっぱりとした飲み口で、とりわけ夏に人気が高い。